雲龍院は、皇室の菩提寺で、
御寺とも称される泉湧寺の塔頭です。
お寺の後ろの山には、第108代天皇の後水尾天皇から、
第121代孝明天皇までの江戸時代の歴代の天皇の墓があります。
さらに、京都をこよなく愛したサスペンス作家で有名な、
山村美紗さんがが眠っているお墓もあります。
これだけ有名になると、
紅葉シーズンには、「さぞ観光客で混雑しているだろう」
と思いきゃ意外と訪れる人はごくわずかなんです。
ひっそりと佇む静かな穴場スポットとなっています。
「雲龍院」は、JR奈良線もしくは京阪電車「東福寺駅」から、
さらに徒歩15分かけて坂道を登った場所にあるので、
なかなか「行ってみよう!」と思う人が少ないようです。
雲龍院は、現存する日本最古の写経道場。
ひと文字、ひと文字に想いをこめた写経を体験できます。
後水尾天皇より寄進された写経机が
今も使用されているのが写経ツウには嬉しいですね。
雲龍院では秋の時期に紅葉のライトアップを行っていて、
昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を味わうことができます。
今回は、そんな雲龍院の紅葉2018!見どころである、
蓮華の間・悟りの間そして夜間ライトアップ情報などをたっぷりお伝えします。
雲龍院とは
雲龍院は、京都府京都市右京区にある、
泉涌寺の山内の一番奥、別院の雲龍院。
真言宗泉涌寺派の別格本山とされています。
西国薬師霊場四十番札所です。
お寺のはじまりは、室町幕府の3代将軍足利義満の時代で、
応永5年(1371)に後光厳上皇により創建されました。
実はこのお寺、過去「報道ステーション」や、
NHKドキュメンタリーなどのロケ地としても、
使われており知る人そ知る穴場スポットでもあるんですね。
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雲龍院の紅葉2018の見頃時期は?
京都市の東山区に位置する雲龍院は紅葉の色づきがやや早く、
11月中旬~下旬には見頃を迎えます。
葉が色づくには日最低気温8℃以下が必要で、
さらに5℃以下になると一気に色づきが進行すると言われています
例年雲龍院の紅葉が見ごろとなる時期は、例年通りですと、
11月中旬~12月上旬(12月5日まで)
現在のところ、日本最古の写経道場雲龍院の紅葉の見ごろの時期は、
例年とほぼ変わらないと予測されています。
日本最古の写経道場!雲龍院の紅葉の基本情報!
雲龍院は客殿から眺める庭園の紅葉風景が魅力的です。
特に「悟りの窓」と呼ばれる丸窓からの紅葉風景は風情にあふれています。
また、雲龍院の夜間特別拝観ではライトアップも実施されますので、
幻想的な雰囲気の紅葉も楽しめます
そんな魅力たっぷり風雅な世界を感じさせてくれる、
雲龍院の紅葉の基本情報をお伝えします。
[su_box title=”雲龍院の基本情報!” box_color=”#ff69b4″]
◆紅葉の見頃
11月中旬~12月上旬
◆通常拝観(昼間)
9:00~17:00(16:30受付終了)
◆夜間特別拝観
日没後点灯~21:00(20:30受付終了)
◆拝観期間(夜間特別拝観のみ)
11月17日~11月25日(※2018年度の予定)
◆拝観料
大人・高校生・中学生400円/小学生以下無料(お茶付き900円)
◆写経拝観料
大人(お抹茶込)1500円
◆住 所
京都府京都市東山区泉涌寺山内町36
◆お問い合わせ
075ー541-3916
◆ホームページ
雲龍院公式サイト
雲龍院MAP
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ちなみに、2009年のJR東海のCMで泉涌寺が使われていましたが、
最後の月の窓は、雲龍院の悟りの窓だったようです。
その時の動画がありましたので、アップしました。ご参考まで。
■JR東海「そうだ、京都へ行こう!」動画
雲龍院の紅葉の見どころは?
京都には窓をうまく利用して、
まるで絵のように美しく見せる庭が多数あります。
ここでご紹介する雲龍院もその一つです。
雲龍院の蓮華の間・色紙の窓
雲龍院では紅葉もさることながら、
蓮華の間の「色紙の窓(色紙の景色)は必見です!
「蓮華の間」を訪れた際,
最初は障子をあけて庭を鑑賞するのが一般的ですが、
障子を閉めて見ることもできます。
タイミングによっては、係の方から、
「よろしかったら障子を閉じてみて下さい」
と突然言われることもあります。
通常は障子をあけた状態で鑑賞するものですが、
言われた通り、閉めてみて所定の位置に座ると、
また違った光景が見えてきます。
また、座る位置の角度により、
見えてくるものが違うのが実感します。
真ん中から見るのではなく、少し左側によってから眺めると、
四つの四角窓からそれぞれ違った絵を見ることができます。
左から「椿」⇒「燈籠」⇒「楓」⇒「松」が、
4幅の掛け物のように鮮やかな景色を切り取っています。
「窓」を使って、景色を切り取って楽しなんて、
風流な遊びをしてたんですね。昔の人は。
それぞれの小窓から見る景色は四季の、
移り変わりを反映していくのかもしれません。
ちなみに写真撮影の方は、
曜日や時間をうまくずらすことができれば、
人のいない素晴らしい写真が思う存分撮影できますので、
是非チャレンジしてみてください。
雲龍院の悟りの間「迷いの窓」
京都では雲龍院と源光院と2つの寺院しか、
見ることができない有名な「悟りの窓」
と「迷いの窓」があります。
こちらは、人間が生まれてから死ぬまで、
つまり「人間の生涯」に避けられない苦しみ
「老病死苦」を表現していると言われています。
「生老病死」は、避けることのできない4つの苦しみ、
「生まれること」「歳をとること」「病気をすること」「死ぬこと」
この四苦の他にあと4つの苦があって、
愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、
求不得苦(ぐふとくく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)
の四つで、合わせて「四苦八苦」。
理屈は何となく理解できますが、
凡人にはあまりピンときません(-_-;)
悟りを開いた人しか分からないかもですね。
雲龍院の悟りの間「悟りの窓」
丸い窓は「悟りの窓」です。
書院「悟り間」の窓、「悟りの窓」は訪れる度に、
その風景を変化しています。
丸い円形の形をしているのは、
「禅と円通」の考え方からきているそうです。
おおらかに、ありのままの自然な姿でいる、
そんな悟りの境地を開くことが出来る、
大宇宙を表現している、ということです。
雲龍院・霊明殿の灯籠
霊明殿の前には灯篭があります。
徳川慶喜が寄進した灯籠。元々ここにはなかったのですが、
幕末に薩摩藩が放り投げたものをここに住職がこっそり運ばせたとか・・・。
灯籠は砂でつくられた菊の紋の真ん中に建っていて、
まるで宇宙の誰かと交信しているかのような,
そんな神秘的な佇まいに思わず迷い込んでまいます。
しかしどうやって砂で紋を作っているのだろう…
是非、見てみたいものです。
雲龍院へのアクセスは?
<<電車・バス>>
◆JR奈良線「東福寺駅」より
徒歩20分
◆京阪電鉄「東福寺駅」より
徒歩20分
◆市バス 京都駅(烏丸口)から
208号系統(東向き)にて泉涌寺道下車、徒歩10分
<<車>>
◆京都駅(八条口)から
タクシーで5分
※泉涌寺の駐車場は20台ほど無料で停められますが,
「駐車スペースが少ないため御参拝は公共交通機関がおすすめです」と書かれていました。
龍院の紅葉2018の夜間ライトアップ情報は?
雲龍院では紅葉シーズンに夜間ライトアップが開催されます。
昼間に見る紅葉とはまた違った雰囲気を醸し出しています。
雲龍院の紅葉2018の夜間ライトアップは、
11月17日(土)~11月27日(日)の日没後~21:00(20:30受付終了)
を予定しています。
なお、雲龍院の夜間ライトアップは昼夜入替制ではないので、
そのまま境内でライトアップが開始されるまで待つことも可能です。
雲龍院で写経体験
写経発祥の地で知られる雲龍院では誰でも、
気軽に写経ができる写経道場を行っています。
香で手を清め、朱墨で写経を行い、
、
最後に庭園を見ながら抹茶やお菓子を頂けます。
もちろん、お写経する時に使用する机は、
後水尾天皇によって寄進された机です。
写経には約1時間近くかかりましたが、
慣れない写経が終わった頃には、
足がしびれて動けなくて大変でしたした(-_-;)
写経するには料金が必要になります。
◆料 金
お一人 1,500円(拝観・抹茶料含む)
まとめ
いかがでしたか?
雲龍院の紅葉2017の見ごろの時期や見どころ、
夜間ライトアップ情報などをお伝えしてきました。
紅葉シーズンは特に近くにある東福寺や、
東山にある清水寺・高台寺など、
有名な仏閣に観光客が集中するため、
ここ「雲龍院」は訪れる人が少なく穴場のスポットです。
心落ち着く静かな場所で、紅葉やライトアップもゆっくりと眺めることができると思います。
今年も京都の紅葉シーズンは大混雑が予想されますが、
ぜひ雲龍院の紅葉をたっぷりと楽しんでくださいね。
(※注意)
※紅葉の時期は気候などによって変動します。
※各寺社仏閣の拝観時間・料金などは変更されることがあります。
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