詩仙堂は、江戸時代の初期の文人、
石川丈山(いしかわじょうざん)が、
隠居生活を送るために建てた山荘。
詩仙堂の庭園は丈山自身が手掛けたお気に入りの庭園で、
京都の四季が最も感じられる場所として、
その境内にある、日本庭園の美しさは、多くの観光客を魅了します。
四季折々の美しい風景、
忙しい現代人を癒すにはもってこいの観光スポットです。
詩仙堂は、1986年5月にチャールズ皇太子と、
故ダイアナ妃も訪れました。
白石が敷き詰められ綺麗にならされている日本庭園は、
特に海外からの観光客に人気があるようですね。
今回は、そんな詩仙堂の白砂の庭園と紅葉情報など、
詩仙堂の魅力をたっぷりとお伝えします。
詩仙堂とは
詩仙堂は、武士から文人となった石川丈山が隠居生活を送るためにに建てた山荘です。
名前の「詩仙」とは、中国の詩人三十六人の肖像画を飾る、
「詩仙の間」からきているそうです。
また当時の中国に精通していたこともあり、
漢詩や儒学、茶道などに精通した人物で煎茶の祖とも言われています。
余談ですが、詩仙堂というのは内部にある一室の名前で
名前が凹凸つか(おうとつか)が正式名称。
凹凸つかとは、でこぼこした土地に建てた住居というほどの意味だそうです。
※ごめんなさい!
「つか」という字が変換できません(-_-;)
雨が降ったら、迷わず詩仙堂を訪れるといい言われるほど、
雨の日が似合う詩仙堂は、かつて、宮本武蔵が吉岡一門と決闘をしたと、
伝えられる一乗寺下り松の傍に、詩仙堂は静かにたたずんでいます。
歴史好きの人には、堪らないロケーションですね。
詩仙堂の見どころと、おすすめ撮影ポイント
詩仙堂の紅葉の見どころは何といっても芸術的な庭園の美しさでしょうか。
庭造りの名手として有名な丈山が手がけた庭は京都市内数カ所ありますが、
詩仙堂の庭園はマニア必須の撮影ポイントにもなっています。
詩仙堂の「庭園」
石川丈山が作庭した詩仙堂の庭園。
修理が行われたので当時とは少し異なっているようですが、
昔の面影はそのまま残るように仕上げてあるとのこと。
そんな庭園で、詩仙堂の紅葉が観賞可能です。
まずは、書院に座ってゆったりと紅葉を観賞。
そして、庭を散策して、お気に入りの場所で、
カメラでパチリ!近くで紅葉を見て楽しんで下さいね。
嘯月楼(しょうげつろう)
嘯月楼から見た庭園風景。
堂の上に目立つこの楼閣は丈山が月を見、庭を見る為に 作ったものだそうで
秋には紅葉や柿木を配し、絵になる風景に仕上げていました。
しかし、建物の中は、「撮影禁止!」になっています。
しかし、建物内から庭園の撮影は大丈夫なので、
ビューポイントを見つけてしっかり撮ってくださいね。
撮影する際、アングルの中に拝観客を入れずに、
撮影をするのは、かなり困難を要する時がありますが、
諦めるか、待つか結構な根気比べになりますね(・∀・)
「ししおどし」発祥の地
詩仙堂が建てられた当時、詩仙堂の場所は山のふもとにあり、
夜中に頻繁に出没する鹿やイノシシを追い払うためにと、
「ししおどし」なるものが考案されました。
鹿やイノシシたちは「コーン」と鳴り響くその音に驚き、
畑を荒らさなくなり、それがきっかけで、
丈山がつくる庭には「ししおどし」が設置されるようになったそうです。
それがいつしか全国に広まったといわれています。
「鹿(しし)おどし」の音が響き渡る庭園、日本ならではですね
詩仙堂の紅葉の見頃は?
詩仙堂の紅葉の見頃は、例年11月中旬~11月下旬ですが、
2022年の見頃はいつになるのでしょうか?
気象庁の2022年9月~11月の気象予報によると、
平年より若干気温が高いと予報されていますが、
詩仙堂のある地域は例年とさほど変わらないと見ています。
詩仙堂の紅葉情報!
ここからは詩仙堂の紅葉情報をお伝えします。
11月中旬日~11月下旬
◆拝観時間
9:00~17:00
◆拝観料
大人 500円 高校生400円
◆住 所
京都市左京区一乗寺門口町27番地
◆お問い合わせ
075-781-2954
◆見学所要時間
約30分
◆ホームページ
>>詩仙堂公式サイト
詩仙堂MAP
詩仙堂への交通アクセスは?
詩仙堂には駐車場がないので、
アクセスは基本的に、最寄りの交通機関の利用を、
おすすめします。
◆最寄りの交通機関
<叡山電鉄を利用する場合>
叡山電鉄
⇒「一乗寺駅」下車
⇒徒歩10分
<京都バスを利用する場合>
京都駅から市バス
⇒「一乗寺下り松」下車
⇒徒歩7分。
駐車場は?
詩仙堂までどうしても車とおっしゃる方に、
耳よりかどうか分かりませんが駐車場情報をお伝えします。
参考になれば嬉しいです。
詩仙堂には駐車場は用意されていません。
なので駐車場は門前に近隣民営として約30台分の駐車場スペースがありますので、
タイミングが良ければ駐車できるかもしれません。
穴場情報として、門前前から300mくらい山に上がったところに、
狸谷不動尊の広い駐車場があります。確か無料だったと思いますが。
ここは地元の人しか知らないので、意外と穴場じゃないでしょうか。
(注)狸谷山不動院というのが、ずっと奥にありますが、
ここではありませんので、お間違えないように、ご注意ください。
まとめ
今回は、京都左京区に「詩仙堂」をご紹介しました。
石川丈山作の見事な庭もさることながら、
日本で初めて作られたという「ししおどし」も新鮮さがありますね。
ししおどしの本来の目的は、野生の鹿や猪の進入を防ぐ事ですが、
時折響き渡るししおどしの「コーン」となる音は、
現代人にとって癒しのBGMとして荒んだ心を慰めてくれるようです。
また、日本情緒溢れるその景色をより一層美しく見せる、
そんな役割も果たしているんじゃないでしょうか。
最近ちょっと疲れたな…とおもっているあなた
そんな方は、是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
(※注意)
※紅葉の時期は気候などによって変動します。
※各寺社仏閣の拝観時間・料金などは変更されることがあります。
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