近場の沼や川、用水路などで釣ってきたザリガニは、
ほとんどが「アメリカザリガニ」です。
外来種ですが、日本各地に住みつき、強い生命力で比較的飼いやすい生き物です。
ザリガニは春先や秋に産卵して、お腹に抱えて守ります。
水温23℃前後で、2~3週間で孵化して、
2週間ほど、お母さんザリガニのお腹にくっついて生活します。
お腹から離れて、ひとりで歩くようになったら、
赤ちゃんザリガニは別水槽に移動させましょう。
独り立ちして2年かけて大人になりますよ。
ここでは、「ザリガニの赤ちゃんの脱皮の頻度とその時期」についてお伝えします。
ザリガニの赤ちゃんの脱皮は何日に一回するの?
脱皮する頻度は、成長具合で大きく変わります。
個体差が大きく出ますが、2週間~半年位が基本の脱皮の周期とされています。
ザリガニの赤ちゃんが脱皮するときは、普段の様子とは変わってきます。
2~3日前から食欲がなくなりエサを残すようになります。
そして、体が少し黒っぽくなって動かなくなります。
私達人間からすれば急な変化で病気か弱ったのかと心配になりますが、
脱皮の準備期間です。
脱皮の時は、周囲に気配がないと判断した時にすることが多いようです。
どんな様子か気になって近くで観察したいと思いますが、そっと見守りましょう。
ザリガニは大きさにより脱皮する周期が変わる
ただし、ザリガニの大きさによって、脱皮の周期は全然違います。
小さい時は早く大きくなる必要があるので、
2週間に1回位のペースで脱皮を繰り返す個体もいます。
大きくなってきたら、早く大きくなる必要はなくなるので、
半年に1回位の周期で脱皮をするようになります。
また、ザリガニやエビなどの甲殻類は、脱皮を繰り返して大きくなっていく生き物です。
私達人間は骨が中にある内骨格ですが、甲殻類は骨が外側にある外骨格で、
そのままでは体を大きくすることはできません。
一度骨格を脱ぎ捨てて、新しい骨格を形成して体を大きくしていきます。
孵化してしばらくは、お母さんザリガニから離れません。
お母さんザリガニに見守られながら2回目の脱皮を終えると、
ザリガニはお母さんから離れて自立するようになります。
透明で小さいけれど見た目は立派なザリガニの姿ですね。
でも健気で可愛いですよね♪
ザリガニが脱皮する時期と脱皮する回数は?
家のザリガニは脱皮しておった pic.twitter.com/fjE9Yk6WmM
— Banap (@banananbo) May 5, 2022
ザリガニが小さいうちは、早く大きくなるために短い間隔で脱皮をしますが、
大きくなってきたら半年に1回位なんですね。
ザリガニは10数回の脱皮をして、2年で大人になります。
成長してからの脱皮する時期は、冬眠の前後が多いと言われています。
水温が15℃位になったら冬眠が始まると思ってください。
15℃を超えたら冬眠の終わりが見えてきます。
水温が下がって体内の温度も下がることで、冬眠状態になります。
冬眠前に栄養を蓄えないと冬を越すことができません。
ただし、ザリガニの大きさによっても脱皮の回数は違ってくるので、
一概には言えません。
また、水温が下がりにくい飼育環境では、冬眠しない場合もあります。
ザリガニの脱皮は、ほとんどの場合、
夜中のうちに準備をして昼間や日が上がっている時間に脱皮をします。
脱皮にかかる時間もだいたい1分位で終わってしまいます。
横になってグイグイと抜けていって全部脱ぎ捨てます。
気づいたら脱皮していた!という飼育者の声も、
分かってしまうくらい短時間なんですね。
逆に時間がかかっている場合は、脱皮に失敗している可能性があります。
手出しはできず見守るしかありません。
脱皮後のザリガニはとても柔らかくて弱いので、触らないようにしましょう。
複数の個体を水槽で飼育している場合は、脱皮前なら別の水槽に、
脱皮後なら囲いなどでほかのザリガニから隔離しましょう。
また、自分の身を守るために隠れようとする習性があるので、
必ず土管などを用意しておきますよ。
脱皮後の殻は捨てないで、しばらくはそのままにしておいてください。
ザリガニが自分で栄養のために食べます。
すぐ食べない場合もあるので、1週間から10日は様子を見て放置しておきます。
赤ちゃんの育て方と食べるもの
ザリガニの赤ちゃんの育て方は、大人のザリガニとあまり変わりません。
・砂利
・植木鉢やビニール管
・ザリガニのエサ
・水草
・エアポンプ
・ろ過フィルター
ザリガニは共食いをするので、基本的に単独飼育です。
お母さんザリガニから自立したときから、共食いの危険があります。
お母さんからも兄弟からも狙われます。
誕生した時はものすごい量のザリガニが誕生しますが、
気づいた時にはある程度減っているかもしれません。
ある程度育ってきたら、それぞれを守るために水槽を分けましょう。
残酷な話ですが、貰ってくれる人がいないなら、
ある程度減るまでは放置しておくのも一つの手です。
絶対に、近場の水場に捨てるのはやめましょうね。
1匹なら30cm位の水槽、2~3匹なら60cm位の水槽を目安にして、
共食いを避けるためにそれぞれの隠れ家になる植木鉢などを置きます。
1匹でも隠れられる物を置きましょう。
用意するものの種類によっては、100均でも気軽に購入できますよ。
水は水道水で大丈夫ですが、カルキ抜きをします。
水温は15~25℃くらいが適温と言われています。
直射日光が当たらない場所に設置しましょう。
水換えの前後で水温差が大きいと弱ってしまうこともあるので、
同じ位の温度にしてから水換えしましょう。
砂利はなくても飼えますが、ないと上手く脱皮できない場合もあるらしいです。
飼育者の中でも意見は分かれる砂利ですが、ザリガニの赤ちゃんは何回も脱皮
するのであった方が良さそうです。
平衡感覚をとるのに砂を使っているとも言われています。
水草も水の深さで使用するか分かれますが、隠れ家にもなるし非常食にもなります。
水草を簡単に登って水槽から脱走しようとすることもあるので、
水槽は必ず蓋をして出る隙間がないようにしてくださいね。
エアポンプは、水深が浅い場合は必要ありませんが、
3日に1回は水換えする必要があります。
水深が深い場合は酸欠を避けるために設置しましょう。
この時は週1回の水換えが目安です。
ろ過フィルターは水中のゴミや不要物を取り除くもので、使用するなら週1回、
使用しないなら3日に1回は水換えをしましょう。
エサは、雑食なので何でも食べます。
私達が食べているような食材をあげても大丈夫ですが、水質が劣化しそうですよね。
食べ残しを取り除くのを忘れたら、早い段階で臭くなりそうです。
水質を悪化させないためにも、ザリガニ専用のエサをおすすめします。
その時は小さく潰して与えてみましょう。
食べ残しを少なくするために、与えるエサの量に気をつけましょうね。
まとめ
ザリガニを観察していると、怯えて隠れたり逃げていたのが、
成長とともに威嚇してきたり堂々と振る舞ったりで、意外と楽しい発見があります。
赤ちゃんの時から飼育していると成長を間近で見られますね。
アメリカザリガニはもともと日本にはいなかった外来種の生物です。
ザリガニ釣りをしてその場で戻すのは大丈夫ですが、
違う場所に離すのはやめるよう言われています。生態系や環境を守るためです。
一度飼育をすると決めたのなら、責任持って大切に育てましょうね!
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