夏が近づくとコクワガタの幼虫を飼育したくなる人って結構いますよね!
コクワガタの幼虫を飼育は慣れるまで結構大変な作業です。
飼育で特に肝心な事は成虫になるまで目を離せない事ではないでしょうか?
適切な時期にマット交換が必要ですし、またマット交換を何回か行う必要があります。
マット交換は基本的に3~4ヶ月する事が重要ですね。
ですが、初めての飼育だと、なにを目安にしていいのか、タイミングすら分かりませんね。
ここでは、コクワガタの幼虫飼育で必要なマットの交換時期や方法を紹介しますね。
幼虫飼育の一つ、菌糸瓶飼育との違いにも触れてみたいと思います。
コクワガタ幼虫のマット交換時期はいつごろがベスト?
マットは、だいたい3~4ヶ月位で交換すると言われています。
交換する判断を誤ると、
・エサを食べられて、栄養がほとんど無くなったマットを与え続けてしまう。
・エサがなくなってフンだらけになり、マット環境が悪化して幼虫が弱ったり死んでしまう
という、もったいない使い方をしてしまったり、幼虫の成長を妨げることがあります。
マット交換をする判断のポイントは、大きく分けると「成長段階」と「マットの状態」です。
期間での判断は目安にするととどめておきましょう。
初めての飼育だと、フンとマットの区別が分かりにくいこともあります。
普段から観察しておくといいかもしれませんね。
幼虫は成長が3段階あります。
初令→2令→3令と脱皮をしながら成長して、蛹になります。
成長段階ではエサを食べますが、蛹になる準備段階になると、
エサを食べないで蛹になる場所を作るために活動します。
ということで、飼育し始めてから蛹になる準備段階までの必要なときに、
マット交換をすることになりますね。
コクワガタ幼虫のマット飼育と菌糸瓶飼育との違いは?
幼虫飼育は、材飼育からマット飼育、菌糸瓶飼育と方法が増えてきました。
マット飼育に使われる発酵マットは、
オガクズやキノコ栽培に使った菌床をエサになるよう発酵させたものです。
菌糸瓶飼育よりも、若干成長速度が遅くて成虫のサイズが少し小さいと言われています。
菌糸瓶は、細かく砕いた広葉樹にキノコ菌を植えたもので栄養化や含水率などの、
成長に必要な物が整えられている状態のものです。
キノコの栽培に使用される菌床をエサとして改良して作られた商品です。
使用されているオガがマットよりも自然のものに近くて栄養が多く、
菌糸自体の栄養も摂取できることで大きく成長させることができるそうです。
菌糸瓶は飼育マットと比べると費用が少し割高になります。
使用している菌糸にあった環境を維持するのが大変で、適切な温度を保つことが大切です。
温度変化が大きくて湿度があるとキノコが生えてきてしまうこともあります。
カビが生えることもあるそうです。
気をつけないと飼育環境が悪い状態になってしまいますね。
また、幼虫が菌糸瓶の中をグルグル動き回る行動を起こしやすいです。
これを暴れといいます。
エサが合わなかったり、
酸欠状態や温度変化で過ごしにくくなって暴れることがあると言われています。
3令最後の方になると、菌糸を嫌って暴れることもあります。
菌糸瓶を変えても変わらないようなら、
マット飼育に切り替えた方が安定して育つ可能性が高いそうですよ。
マット飼育は手軽に簡単に飼育したい方向けで、
飼育に慣れてきた方に菌糸瓶飼育が向いている印象がありますね。
コクワガタ幼虫のマット交換のやり方は?
コクワガタのマット交換。結構大きさにばらつきあり。10匹とも生きてました✨
その① pic.twitter.com/ei6Ktpyjscスポンサーリンク— タイガーダミちゃん (@tigerdami) February 11, 2022
菌糸瓶の場合は、使用前は白色をしています。
動いたり食べてフンをしたら色が変わるので、交換の目安が分かりやすいです。
発酵マットは、慣れていないと見分けがつきにくいですが、
食べた痕やフンなどは観察を続けていたら見分け方が分かるかもしれませんね。
基本的に3~4ヶ月で交換しましょう。
注意点として、10℃を下回る時期は越冬(冬眠)している可能性があります。
また、4~5月頃にマットの減りが異常に遅くなったら、
蛹になる準備段階に入っているかもしれません。
こういう時は交換しないでおきましょう。
前準備
販売されている発酵マットは発効促進の為に添加剤が含まれている事が多いです。
添加剤が含まれているマットは、
添加物が腐敗した時にガスが発生する事が多いので注意が必要です。
もし、添加剤が含まれているマットを購入したらガス抜きをしましょう。
大きな容器にマットを広げます。
乾燥防止と虫を寄せ付けないために、新聞紙などをかけてカバーします。
日が当たらない風通しの良い場所に数日間放置してガス抜きをします。
マット交換5つの方法
容器とマットの間にスプーンなどを入れて、少しずつ掘っていきます。中の状態を見ながら外側から少しずつ削るように掻き出していきます。
内側にスプーンを返すと幼虫に当たる可能性もあり傷つけてしまうかもしれません。
慎重に作業しましょう。
幼虫が見えてきたら、出せる状態になるまで周りのマットを取り除いていきます。
スプーンで優しくすくうようにして出します。
幼虫をスプーン以外で触ったり、落とさないようにしましょう。
初めてマットを入れた時と同じように、少しずつ入れて固める作業を繰り返します。
幼虫が入るくらいの穴をスプーンで開けて、幼虫をそっと入れてください。
自分で潜っていくはずです。
マット交換は、到着直後または、容器に詰めてすぐのものに入れるよりも、飼育環境の温度で2~3日ほど温度慣らしをした方が、幼虫の落ち着きが早くなります。
コクワガタの幼虫飼育は?
コクワガタは、生まれてから8~10ヶ月で成虫に羽化します。
幼虫飼育で大切な点は、「単独飼育」と「温度管理」です。
単独飼育
多頭飼育よりも大型になる可能性があります。
幼虫のタイミングに合わせてマット交換ができます。
温度管理
常温飼育は可能ですが、5~28℃が理想です。
30℃を超える高温に長時間おくと、幼虫が弱ってしまいます。
寒い時期、15℃を下回ると越冬(冬眠)することがあり、
気温が上がってくると、また目覚めて活動し始めるはずです。
また、氷点下になると、容器内のマットなどが凍結することもあります。
この2つと、適切なマット交換を心がけていれば幼虫が蛹になって、
無事に羽化する可能性が高くなります。
コクワガタは、神経質で繊細な生き物です。
つい気になって幼虫を素手で触ってしまったり、
容器を持ち上げて中を確認しようと動かしてしまう気持ちがあるかもしれません。
その行為が原因で、傷ができたりストレスとなって死んでしまうかもしれないので要注意です!
まとめ
6~8ヶ月経って3令後半頃に、蛹になる部屋「蛹室」を作り、蛹になります。
マット交換はせず、そのまま置いておきましょう。
2~4週間経過後、羽化して成虫となります。
羽化してしばらくは、あまり動かないしエサも食べません。
自分で動き回るまで、静かに見守ってくださいね。
小さな幼虫から時間をかけて、成虫に育て上げた時の喜びは大きいですね。
初心者向けのコクワガタの幼虫飼育ですが、気にかけることはいっぱいありました。
お世話は大変ですが、成虫になるまで頑張って育てましょう!
コメント