厄年は悪いことが起こる、と昔から言わていて、漠然とした不安があるかもしれません。
これから厄年を迎える人は、どんな悪いことが起こるの?死ぬ確率が高くなるの?と疑問を持つかもしれませんね。
実は厄年って、ライフステージに変化のある時期なので、自身の体調や災難に気をつけた過ごした方がいい年なんです。
厄年は「死ぬ確率が高くなるわけでも、次々と災難が訪れて不幸続きとなる年ではない」んですね。
ただ、気をつけたいのが、厄年を迎える年は、人生の中で体調や環境に大きな変化がある年と言われているので、自分自身を見つめてみるいい時期になるんです。
この記事では、
・厄年にやってはいけないことは?
・厄年ではどんな事が起こるの?
などについて紹介しますね。
厄年を正しく理解して、自分自身を振り返る時期だと思えば、不安は少なくなると思いますよ!
厄年に死ぬ確率は高い?
結論から言えば、厄年に死ぬ確率が高い、ということはありません。統計的にみても、男女とも60歳までの死亡率は10%以下で変わりません。
70歳を超えてから死亡率が高くなりますが、高齢によるものです。厄年だからと言って死ぬ確率が高いわけではないんですよ。
厄年とは?
厄年という発想は、平安時代からあったと言われています。民間信仰として生まれ、人生の節目に病気や災難に気をつけるための、庶民の知恵だったようです。
「厄」には災いや災難という意味があって、厄年には体調や自身を取り巻く環境に、災いが起こりやすいと言われています。
厄年は数え年で判断し、厄年の一年は立春(2月4日頃)から翌年節分
(2月3日頃)までとされています。
以下は「男性」と「女性」それぞれ厄年の年齢別をあらわしています。↓
・女性の本厄:19歳 / 33歳 / 37歳 / 61歳
この年の前後を前厄、後厄と言って、本厄を中心とした3年間を厄年と呼びます。とくに意識したいのは、男性の場合は42歳、女性の場合は33歳の本厄が「大厄」と言われています。
大厄は「一生のうちで厄が最も降りかかりやすい年」と言われていて、「万事を慎むべき年」とされています。昔からの風習ですが、現代でも男性の40歳前半・女性の30代は、肉体的・精神的な負担と変化が大きい年代でもありますね。
とくに「女性の場合、30歳代に2回(合計6年)」も厄年があります。
この時期は、仕事で頑張り、結婚や出産・子育てなどの変化、身体的変化などの負担などで、環境が大きく変わる年代と関係しているのが分かりますね。
厄年の時にやってはいけないことは?
厄年の時期には、
・災厄が降り掛かる年
というのが定説です。
大きな変化は心身に大きなストレスがかかって、負担を感じやすくなるからです。
厄年の時期には、身体的な変化もあるために、気づかないうちに大きな負担となっているんですよ。
ただ、引っ越しや結婚などをきっかけにストレス軽減したり、いい刺激になることもあるので、絶対にダメ!とは言えません。
どの時期でもそうですが、厄年の時期には特に、焦らないで自身と向き合いながら大きな変化を求めずに、慎重に計画して取り組みましょうね。
厄年は「悪いことが起こる年」でも、「大きな決断をしてはいけない年」でもありません。厄年とは、「人生の変化が多い年」なので、自身の心身変化を感じ、いつもより慎重に生活するように過ごす年なんですよ。
気にし過ぎず、厄年という風習を理解して、自身を見つめる時期と考えれば、ネガティブなイメージがなくなりそうです。
厄年にはどんな事が起こるの?
厄年は昔の風習だから当てはまらない、と思うかもしれません。神社に行くと年齢ごとの厄年の掲示板を見る機会が多いと思いますが、中でも最初の厄として掲示してあるのは、女性なんですね。
1. 女性(19歳)は進学や就職をする年代で、自身を取り巻く環境が大きく変わり、社会人としての立ち振る舞いが求められます。
2. 男性(25歳)では、社会人としてすでに活躍して、社会的責任が増える年代です。
3. 大厄では、女性(33歳)は仕事と家事、出産・子育てを求められて、無理をしやすい時期ですね。
4. 男性(42歳)は、社会的立場を求められたり、男性も身体的な変化が出る頃です。
この期間は、男性・女性特有の病気や成人病などを発症しやすいため、適度な運動と食生活の改善、健康診断などに意識し始めた方がいい時期です。
最期の本厄は、男女ともに同じ61歳で還暦を迎えますが、一昔前だったら定年退職を迎えて人生が大きく変わる時期でした。最近の60代は元気で健康な人も多いので、いろんな形で活躍している人が多いですが、人生の一区切りの時期として大切な時期です。
厄年になると何が起きるの?
厄年は人生の変化が多い年で、自身の心身変化に注意する必要があります。
特に下記に掲げた事柄のなかで多いのは人間関係や事故などですね。
一例ですが挙げて見ました。
などがあると言われています。
「厄年」の時期はちょうど環境や心身の変化が多い時期なので、意識するあまり、全てが厄年のせいになってしまいそうですね…。
厄年と言われる時期と現代のライフステージが、心身変化や自身を取り巻く環境で大きな変化を迎える年齢に重なっています。
それが主な原因で、災いと思えるトラブルが重なりやすくなって、厄年は災いが起こりやすいと言われている気がします。厄年を意識するあまり、「今年は厄年だからこうなった…」と記憶に残るのかもしれませんね。
厄年だから気をつけなくちゃ、という理由で健康診断を受けたら、病気が見つかったという例があります。これは「厄年で病気になった」という理由ではなく、「厄年」をきっかけに発見できた、と思いませんか?
加齢による体質の変化なので、厄年のせいとは言えませんね。健康回復のために、早期治療ができてラッキーな出来事だと思いましょう。
厄年に避けた方が良いことは?
古くから、厄年で環境を変えることは、できるだけ避けるようにしましょう、と言われていますが、如何ですか?
以下に挙げたのが代表的な例です。↓
・結婚する
・家を建てる
・転職する
・車を買う
などが大きな例ですが、大きな出費がある、人生を左右する出来事というのが共通点です。
環境を変えるような出来事に集中するあまり、気づかないうちにストレスが溜まって、心身への負担を与えやすい状況に陥りやすくなります。
でも、厄年だからと言って、全ての方が体調を崩したり、災いが起こっている訳ではありませんよね。「厄年」を気にしすぎず、心身崩しやすい時期だと理解して、いつも以上に健康管理をしながら普段通りに過ごすのが理想です。
ネガティブ思考が強い方は、ちょっとしたことでも「厄年だから」と思い込んでしまうことがあります。人生の変化が起こりやすい時期は、災いだけではなく、人生が好転するきっかけもあります。
落ち着いた行動を心掛けて、気持ちを落ち着かせれば、平穏に過ごすことができますよ。
厄年には何をすればいいの?
どうしても厄年=悪いことが起こる、という考えになってしまうなら、不安を和らげるために厄除祈願をしてもらいましょう。ネガティブ思考を断ち切り、前向きに取り組むことができますよ。
一般的に多くの寺社では「厄除け」「厄払い」などをしています。
厄を落として新しいことに取り組みたい場合は、「厄除け」「厄払い」を受けて、すっきりした気持ちになりましょう!
寺社によっては、厄年の人だけではなく、大きな出来事の決断をするときや、運が悪いと思うときに「厄除け」「厄払い」を受けることもできますよ。
また、気軽に厄落としをする方法として、友人などを招いてごちそうを振る舞う方法があります。厄年の人の財産の一部を贈与することが厄落としになる、という考え方があるんですよ。
地域によっては、厄年を迎えた人がお餅やお菓子などを配って厄を落とすという風習があるので、それと同じ考え方です。気持ち的にすっきりするきっかけになるかもしれませんね。
まとめ
厄年は死ぬ確率が高くなったり、災いが起こりやすくなるという訳ではありません。
ライフステージや心身の変化が起きやすい時期で、環境を変えるような大きなことをするのは慎重にしましょう、という先人たちの教えでした。
大厄に当たる年代は、男性は仕事で責任を負ったり活躍する時期で、女性は仕事と家事・育児と「誰かの役に立つ」年代です。
とくに女性は、30代には2回厄年があるので、注意が必要ですよ。
自分で災いを招かないよう、短い時間でもリラックスする時間を作って、自分の体調管理を怠らないように過ごしましょうね。