秋の行楽として、紅葉見物を毎年楽しみに、
されている方は多いのではないでしょうか。
北海道を除けば、日本で一番はやく紅葉が訪れる場所として、毎年多くの観光客を集めているのが、ここ千畳敷カールです。
千畳敷カールは、中央アルプス木曽駒ヶ岳に連なる宝剣岳の山腹に広がる、氷河が作った壮大な窪地(カール)のことです。
標高約2,600m超に位置する千畳敷カールは、大自然が作り出した、壮大な天空の庭園です。
千畳敷カールは、約2万年ほど前の氷河期にできたカールで、畳を1000畳分広げたくらい広い、という意味で、
”千畳敷カール”と名付けられた場所なんですね。
千畳敷カールの押し寄せるような紅葉は正に絶景!
麓からロープウエイで上がれば、そこは天空の世界が広がります。
アルプス独特の抜けるような青空を背景に、
白い岩山に囲まれた天空の庭は、紅葉の見頃シーズンににもなると、
ウラジロナナカマドの色が、オレンジから赤へ、
ダケカンバの黄色い紅葉が、ハイマツの緑のコントラストとなどで、色づいた絶景は正に圧巻です。
ここでは、千畳敷カールの紅葉の見頃時期やアクセスや、混雑情報と気になる服装などについて、ご紹介していきます。
アルプスのふもとに広がる紅葉の素晴らしさは他では見ることができない景色が広がっています。
山好きな方は是非一度は観て欲しい景色です。
千畳敷カールの紅葉の見頃は?
千畳敷カールは、涸沢、槍沢、室堂平など、
標高が約2,600m超で、北海道を除けば一番早く、紅葉が楽しめるところです。
千畳敷カールの紅葉は、正に絶景シーンの連続です。
5分間ほどの旅になりますが、じっくりご覧ください。
まず、最初に紅葉に関する基本情報をお伝えします。
・千畳敷カールの標高:2,612m
・主な紅葉樹 :ウラジロナナカマド、ダケカンバ、
・見頃の時期 :9月下旬~10月上旬
※(9月25日頃~10月10日頃)
千畳敷カールは、早ければ9月初旬には初冠雪がやってきます。
寒さも厳しく年によって真冬の寒さに急変する場合があります。
そんな千畳敷カールの紅葉の見頃のベストシーズンは、
例年では、9月下旬に見頃を迎え、
10月初旬頃(10月10日)までが見頃のベストシーズンです。
千畳敷カールでの散策時間は?
ここは、雲上の別天地!ロープウェイの終点からは、
遊歩道が整備されていて、1周約40~50分ほどのハイキングを、楽しめるようになっています。
散策コースは、ほぼ平坦な道に整備されており、体力に自身のない人でも安心です。
氷河が削りとった荒々しい岩肌にナナカマドやダケカンバの紅葉が、
眼前に迫り来るような絶景を味わうことができます。
千畳敷カールへのアクセスは?
千畳敷カールまでのアクセスは、
中央アルプス駒ヶ岳ロープウエイを利用します。
麓の“しらび平”から千畳敷までは、中央アルプス駒ケ岳ロープウェイで、
950mの高低差を7分30秒という時間で一気に駆け上ります。
赤、黄、緑の織りなす美しいコントラストは、「紅葉が楽しめるロープウェー」として全国1位に選ばれたほどの人気スポットです。(日本経済新聞)
ところどころに秋を惜しむように咲いた高山植物も見ものです。
紅葉の絶景にばかり目が行きがちですが、振り返って見れば美しい下界とアルプス山脈が…。
運が良ければ雲海も見えるかも知れません。
千畳敷カールは天空の別世界!
千畳敷カールは、ロープウェイを降り立った瞬間から、そこは錦秋の別世界が広がります。
宝剣岳の白い岩肌に囲まれた天空の庭は、紅葉の見頃シーズンににもなると、
ウラジロナナカマドの色が、オレンジから赤へ、ダケカンバの黄色い紅葉が、ハイマツの緑のコントラストとなどで、色づいた絶景は正に圧巻です。
千畳敷カールの遊歩道を歩きながら、いろいろな角度から美しいコントラストを満喫しましょう!
千畳敷カールは高山植物の宝庫としても知られています。
惜しむようにひっそりと咲く、秋の花も見逃さないで下さいね。
遊歩道の途中にある剣ヶ池の景観の素晴らしさと、また、ここから眺める宝剣岳付近の山並みは、カメラマン垂涎の的で、絶好の写真スポットです。
燃えるように美しい紅葉と山並み風景、澄んだ空気の青空。ダイナミックな景色を撮れる
シャッタータチャンスは、早々有るものではないので、ぜひカメラにおさめておきましょう。
千畳敷カール紅葉シーズンの混雑情報!
駒ヶ根駅から最短47分で千畳敷カールへというのが、
駒ヶ岳ロープウエイの最大のウリなんですが、紅葉の時期の混雑は、さすがにそうはいきません。
はっきり言ってもの凄い混み具合です。
普段は20分おきに出ているロープウエイも、紅葉シーズンには9分毎に稼働しますが、
中々整理券の順番はまわってきません。
ロープウエイの待ち時間は?
ロープウエイの待ち時間は最悪の場合、2~3時間、
ロープウエイに行くバスも待ち時間が、2時間、
下山のロープウエイも待ち時間が、2時間と・・・。
なんとトータル6時間以上の待ち時間覚悟をする必要があります。
ただし、それだけ待っても観る価値はありますので、
待つことが苦にならない人は、紅葉時期の情報と天候を確認の上、
出かけてみることをおすすめします。
駒ヶ根にはいつも7月下旬くらいに訪れることが多いのですが、
一度千畳敷カールの紅葉を見たくて、
訪れた時はびっくりしてしまいました。
とくに紅葉の時期の土日祝日は要注意です。
できれば避けるのが正解ですね。
こちらのサイトでは、
駒ヶ岳ロープウエイに関する情報を知ることができます。
例えば、運行時間、混雑状況、山頂の天候、気温だったり
様々な情報をリアルタイムで入手することができますのでご覧ください。
また、現在の千畳敷カールの状況も、
ホテル千畳敷の設置カメラでご覧になれます。
↓
⇒駒ヶ岳ロープウエイ
中央アルプス駒ヶ岳ロープウエイと周辺駐車場情報!
<駒ヶ岳ロープウエイ>
◆場所:長野県駒ヶ根市赤穂759-489
◆営業時間:8:00~17:00(時期により異なります)
◆休業:メンテナンス・悪天候による運休あり。
MAP:千畳敷カール(中央アルプス駒ヶ岳ロープウエイ)
【利用料金】
<中央アルプス駒ヶ岳ロープウエイ>
しらび平駅~千畳敷駅
◆大人(12歳以上)2,260円
◆小人(小学生) 1,130円
千畳敷駅までの出発点となる、しらび平の名前の由来は、
葉先の白いモミの木に似た木「シラビソ」のなだらかな原生林を、
切り開いて造られたことから「しらび平」と呼ばれるようになったそうです。
しらび平駅は、標高1,662mに位置する、
中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの山麓駅で、
山頂の千畳敷駅(2,612m)との標高差950mも日本一です。
菅の台バスセンターから乗車して、
路線バスに揺られること40分でしらび平駅に到着。
しらび平駅から、7分30秒の空の旅が始まります。
<バス利用>
しらび平駅までは、菅の台バスセンターからバスを利用します。
菅の台バスセンター~しらび平駅
◆大人:(12歳以上)1,640円
◆小人:(小学生)840円
※上記はマイカーを利用した場合で、
※車を乗り入れできるのは、菅の台バスセンターまでとなっています。
車は菅の台のバスセンターに駐車場があります。
◆利用料金:600円 台数:350台(24時間営業)
※菅の台周辺には、約1,000台の駐車スペースを確保。
※混雑時には、別の駐車場を案内してくれるので、駐車場の不安はなさそうです。
参考までに、大人2人、自行家用車を利用した場合の費用は、
600円+3,280円+4,520円=計8,400円となります。
この費用で、千畳敷カールの絶景が見れれば、
最高じゃないでしょうか。後は天候次第ということになりますが。
その他、JR,高速バスをご利用の、
詳しい情報は中央アルプス観光(TEL:0265-83-3107)または、
にてご確認ください。(運賃・時刻表など)
千畳敷カールでの服装は?
千畳敷カールまで紅葉を楽しみ来られる方の、大多数は、
普段着のまま散策されている方がおおいですね。
普段着のままで大丈夫ですが、標高が約2,600m超あるので、
日陰に入ると寒い(風が冷たい)ですよ。
日によっては、小雨が降る寒い日だったり、
霧がかかったりと、山は突然急変します。
天候が急変する時の備えとして、ウインドブレーカー、カッパなど、
防水性の高い衣類を持参しておきましょう。
また、散策するコースは、河川敷とそう変わらず、
平坦な場所が多いですが、石ころなどがゴロゴロしているので、
できれば、靴は運動靴などがおすすめです!
水や衣類を持ち歩くため、リュックサックは必需品ですね。
小雨にけむる千畳敷カールの紅葉シーンです。
服装など参考になさってください。
まとめ
以上、千畳敷カールの紅葉を観に行くのが初めての方に、
千畳敷カールの紅葉の見頃、アクセス、そして気になる混雑情報や、
などをご紹介しました。
千畳敷カールの赤・黄・緑が織ります自然美の風景は、息を飲むほどの美しさ、
迫り来るような大パノラマは、外界では決して味わうことがない光景です
千畳敷カールだけなら、運動靴でも大丈夫ですが、
天候の急変などで、かなり寒くなる場合があります。
その辺りを考慮して、
ウインドブレーカー、カッパなどの防寒具を用意しておきましょう。
日本一の高低差と、日本一高い千畳敷駅、そして千畳敷ホテル、
そして素晴らしい紅葉と、行列ができるのも無理はありませんね。
紅葉シーズンは大混雑しますが、
一度は訪れてみた千畳敷カールとして人気の高い紅葉スポットです。
千畳敷カールに是非訪れてみてください。
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