表情が「硬い」?それとも「固い」?もしくは「堅い」?
このように、同じ音でも漢字の違う言葉が出てきて、
どの漢字を使えばいいのか?
迷った経験の有る方は多いのではないでしょうか?
そんな時、考えたり、調べたりするのが面倒くさいので、
単純にひらがなを使えばいいと、いう形で済ます人もいると思います。
でも、なるべくなら正確な漢字を使いたいものですね。
冒頭に例えで挙げてみたように、
「硬い」「固い」「堅い」という一般的によく使われる言葉があります。
この言葉は、音だけでなく、意味も似ている漢字なので、
使い分けに困った方は多いのではないでしょうか。
ですが、あるポイントを抑えておけば、
簡単に使い分けができるようになります。
今日はこの「硬い」「固い」「堅い」の意味と使い分けについて、
調べてみましたので、ご紹介したいと思います。
参考になれば幸いです!
「硬い」「固い」「堅い」の意味と違いは?
「硬い」「固い」「堅い」の違いは、
それぞれの意味と違いを確認することで、理解が出来ると思います。
「硬い」の意味は?
「硬い」は、「軟らかい」の反対語であることでも分かるように、
「硬式野球ス⇔軟式野球」「硬水⇔軟水」
「硬い土質⇔軟らかい土質」などの「硬」に使われますよね。
なので「かたい」とはいっても、「軟らかいのとは正反対のかたい様子」
を表現する場合に使われる、といったほうが理解が早いかも知れません。
「硬い」には一般的に、次の意味があります。
・緊張で顏がこわばっている様子(例⇒硬い表情、体が硬いなど)
・材質が密で変形しない様子。(例⇒ダイアモンド等の硬い鉱石)
・融通が効かずかたくるしい
「固い」と非常によく似ていますが、硬いは本来備わっているもので、他の影響を受けない状態。
一方、「態度が急に硬くなる」など人の心理状態を表す場合は、不慣れ、未熟などと表現しています。
また、硬いの反対語は、2つあります。
・軟らかい
・柔らかい
この2つが硬いの反対語になります。
次に固いについてですが、
「固い」の意味は、
「固い」は、「かたい」の中でもっとも多く使われる言葉ですね。
「固い」は一般的に、次の意味があります。
・形がしっかりしていて、形が普遍的な状態。(例⇒固形・個体)
・強くて外部からの力に負けない状態。 (例⇒口が固い)
・頑として譲らない・頑固。
固いという言葉は、気持ちや物が「しっかりしている」という意味があり、
外部からの影響・意見で本質的なものが変わることない。
そういった「かたさ」が固いの特徴ですね。
また、固いの反対語には、次のものがあります。
・ゆるい
・軟らかい
・柔らかい
などがあります。
(「緩い」ゆるい)は、いろいろな表現がありますが、
例えば、水分などを含んだ柔らかい状態の時に使われたしします。
一方、適当に遊びが許される、寛大であるという意味もありますね。
ちなみに、「軟らかい」と「柔らかい」の違いは、
対象となる物の「かたさ」によって表現が変わります
・一度変形しても自然に元にもどるものは、「柔らかい」
・一度変形すると元にはもどらないものは、「軟らかい」
を使用します。また物事の考え方に対しては、「柔らかい」と使います。
あの人は考え方に「柔軟性」があると言う風に・・・。
堅いの意味は?
「堅い」には、次の意味があります。
・内部までしっかりと詰まっていて強い様子。
・品質がしっかりしていて、壊れにくい。
・安心・信頼感を持った、人や物。
「しっかりしている」とは、物事の基本が安定していることを表す言葉。
人物でいえば、人柄、考え方が安定していてい、信用できる人という意味もあります。
これらの表現をミックスして、人柄や品質が安定していて、
信憑性・確実性がある状態を「堅い」と表現しています。
以上、「硬い」「固い」「堅い」の意味とその違いについて、
ご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
「かたい」という言葉はこのように簡単なようで結構奥が深いですね!
覚えて置けばいざという時に、役立ちますよー♪
「硬い」「固い」「堅い」それぞれの使い分け方
それでは、さらにそれぞれの使い分けについて、
理解を深めていきましょう。
「硬い」の使い分け方は?
たくさんある中から代表的な使い分け方をご紹介します。
参考にしてくださいね。
・硬い表現
・表情が硬い
・文章が硬い
・硬派
・硬球
などがあります。
「固い」の使い分け方は?
「固い」の使い分け方の例は、
・固い決意
・固い守り
・固い信念
・固く持ち続ける
・固持
・固く辞退す
・固辞・
・頭が固い・
・固い革のハンドバック」
といったように、 「しっかりしていて、強く、丈夫な様子」を意味する「カタい」の表現に用いられます。
関連した表現には「固体」⇔(「液体・気体」)
「固執」「頑固」などがあります。
「堅い」の使い分け方は
最後に「堅い」の使い分け方の例を見てみましょう。
堅い」は、「もろい」の反対語で、意味するところの「カタい」の内容は「内部までしっかりと
詰まっていて強い様子」。
・志が堅い
・身持ちが堅い
・堅い材質の机
・手堅い守備
・義理に堅い男
・堅い儲け話
などの使い方が挙げられます。
関連した表現には、「堅実」「堅牢」「堅固」 「堅持」などがあります。
まとめ
今回は、「固い」と「硬い」と「堅い」の意味と違い、
そしてそれぞれの使い分けについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
おさらいしますと、
・「硬い」は、物品全体に言えることで、また頑固な気持ちを表したい時に、
・「固い」は、物品自体の強さもそうですが、信用できる安心感を出したい時に、
・「堅い」は、岩石のような頑丈さがあり、気持ちもこわばっているような時、
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