巷でよく見かける消防車などの緊急車両(救急車・パトカー)は、
凄いサイレンの音を鳴り響かして走ってしていますよね。
中でも消防車のサイレンの音には違いがあるのって知ってました?
先日、テレビ番組を見ていたらその違いについて取り上げていましたので、
そのことを知らない私はテレビの前に釘付けになっていました。
「消防車のサイレンの違いって・・・」それぞれ意味があったんですね!
今まで気にもしていなかったので、この話には少々戸惑いましたが、
この違いについて答えられない自分が情けなかったです。
しょっちゅう消防車のサイレンを聞いているのに…
そう言われれば、消防車が緊急走行している時に、
耳に残っているのは「カンカンカン」という音でしょうか。
いずれにしても、こんなことを知らないなんて、
ホント恥ずかしいですね。
早速、これを機に色々リサーチ。その中で分かったことは、
実は正確には消防車はそれぞれ用途に応じて、何種類かのサイレンを使い分けしているということです。
ここでは消防車が鳴らすサイレンの違いと、
どういう理由でサイレンの音が違うのか?
調べた結果、学んだ事をお話していきたいと思います。
それでは、消防車のサイレンの音の違いとその理由をご紹介していきましょう。
目次
消防車のサイレンの違いと、その理由!
消防車サイレンの音『ウー!ウー!ウー!』
このサイレンの音は「救助」「救急」「警戒」など、
火事以外の災害現場に行く時に、このサイレンの音だけを鳴らして走るそうです。
要は、
「人命に関わらない火事での出動」ということですね。
動画を見つけましたのでアップしました。
改めてサイレンの音を聞くのも勉強になります。
これは、法律による緊急自動車の優先通行の規定が関係。
道路交通法第40条では緊急自動車に進路を譲る義務が走行中の車両に課せられている。
(自転車やリヤカーなどの軽車両を含む)
なお、歩行者は対象外だそうです。
消防車サイレンの音『ウー!カンカンカン』
このサイレンを鳴らして走っている消防車は、火災現場に向かう時のサイレンの音です。
細かく言えば、
『ウー』というサイレンの音に加えて、『カンカンカン』という鐘の音を鳴らして走行しています。
つまり、火災が発生したことを意味しているんですね。
要は
「人命に関わりかもしれない火事での出動」ということですね。
普段聞いているのはこの音が一番多いかもしれません。
動画を見つけましたのでアップしました。
消防法第26条では「消防車が火災現場に赴く際は車馬及び歩行者は進路を譲らねばならない」と規定されています。
「ウー、カンカンカン」は「歩行者も道を譲りなさい」ということなんですね。
消防車サイレンの音『カン!カン!カン!』
無事鎮火し、消防車が消防署に戻るときはのサイレン音。
火事が無事消えたことを知らせるために、
「カン!カン!カン!」という鐘の音だけを鳴らして走行します。
無事、消化終了を告げるサイレンの音の動画です↓
火災現場から引き揚げる時に、消防車が「カンカンカン」と鳴らすのは、
「現場をこれから引き揚げますよ」という意味でつかわれています。
余談になりますが、調べていたら以下の事がわかりました。
火災が鎮火したなら「カーン、カンカン」という「鎮火信号」が本当らしいのですが、
今は「電子サイレン」なので、このようなサイレン音になっているそうです。
ちなみに消防団しか分からないことだと思いますが、
「カンカンカン」の鐘の音は「出場信号(三点打)」などと呼ばれていて、
消防団などが、団員の招集などに使われるそうです。
これって時代劇でもみられますよね。
また、「カンカンカンカンカンカン」と鐘の音を連打する場合は、
「近火信号」といって、
周辺約、800m以内で火災が発生していることを知らせて、消防団等には出場を、
住民には避難や避難準備を指示するものとなっているサイレンの音もあります。
※その他、知り得たこととして参考までにお伝えします。
「カンカンカン」には、低速と高速があるそうです。
低速の使用は、消防隊が火災出場から引き揚げる時や、
年末年始等の火災警戒時に使用します。
高速はモーターサイレンと併用して、火災出場時に使用します。
因みに「ウー」と言ってるのが、モーターサイレンのようです。
まとめ
普段何気なく聞いている消防車のサイレンの音。
サイレンの音によって目的があり、任務もまた違ってくるんですね。
走行中に後ろからサイレンの音が鳴りながら近づいてくると、
当然、道路端に車を止めて消防車を優先させるのが義務と教えられていますが、
実のところ、サイレンの音の種類によって目的が違うことはまったく知りませんでした。
サイレンの音の違いは、
「実は、道交法にあった」んですね。
知らないこよりも、知っている方が何かと役にたつので、
これからサイレンの音一つで消防車の目的が分かるのでより協力しやすいですよね。
みなさんも、これを機に是非緊急車両等に積極的に道路を譲りましょう。