すす払い(煤払い)とは、正月を迎える用意として1年に1回、
家の内外の汚れている所を掃除する行事なんですね。
しかしそのすす払いも一般家庭でするところは殆ど見ることがなくなりました
しかし、日本各地の神社やお寺ではこの行事は残っているようです。
そこで今回は「すす払いの意味や由来、日にちや道具とやり方」などについて
ご案内していこうと思います。
参考にされてください。
すす払いの意味や由来は?
家の「大掃除」っていつしていますか?
年末になって、慌ててする方も少なくはないと思います。
この大掃除を行う日があることをご存知でしょうか??
「煤払い(すすはらい)」と言う行事が行われる日です。
煤(すす)は、煙や炎に含まれる黒い粉末のことを言います。
『となりのトトロ』を観たことがある方は、「すす」という響きに聞き覚えがあるはずです。
「ススワタリ」黒くてかわいい塊が、お掃除をすると家から逃げていったシーン
を思い出していただけると、お分かりになるかなと思います。
そうそうあの可愛いキャラクターですね。
その煤を払う日。つまり
「すすを払ってお掃除をして綺麗にしますよー!!」という日です。
江戸時代には、この日に大掃除を行うことが恒例でした。
この日に江戸城が煤払いを行っていたため、庶民もこれに習い恒例行事となって広まっていきました。
昔は、家の中で火を起こして生活していたため、煤が天井などにたまりやすいため一斉
に掃除をして新年を迎える準備に入ったと言われています。
しかしながらそもそもの行事内容は少し宗教的なことも絡んでいます。
お正月に年神様をお迎えするため、神棚や仏壇を清めていたとも言われています。
新しい年の五穀豊作を約束してくれる神様をまつる準備のための宗教的な行事だったそうです。
今では、ほぼその意味合いはなくなっているとも言われています。
今の時代、宗教を持たない人も増えていますよね。
その壁が他国に比べるとないところも良いことかなとも私は感じますが、
実際のところ
・何を選び
・何をする
それもすべて自由な国だからこそ、曖昧であやふやなままで生きている面も多いなと感じます。
おまけ
中国の占星術では旧暦で「鬼宿」という日に当たり、とても縁起が良い日とされているそうです。
※「鬼宿」・・・万事進むに大吉
すす払いの日にちはいつ?
る
さて、その「すす払いの日」は一体いつだと思われますか?
12月の30、31日に大慌てお掃除と買い物を、
済ませようとするご家庭も少なくはないのではないでしょうか?
やっぱり年末ですものね!
とその予想は大きく外れ、すす払いの日は「12月13日」に行わていました。
今でもまだ名残はあるものの、神社やお寺ではそれぞれ開催日も異なるようです。
・京都の東本願寺では、2018年は12月20日。
・川崎大師では、12月25日。など
すす払いの道具ややり方は?
本来は、笹竹の先に葉や藁をつけたものを作って、掃除をすると言われています。
まずは、神棚や仏壇からそして台所、各部屋へ順々に掃除をします。
地域によっては、この竹をお焚き上げするところもあるようです。
実際のところ、竹を切ってきて道具を作るのは難しい場合も現代では多いでしょう。
その場合は、「新しい掃除道具で掃除をする」というのが良いようですよ。
ずっと使っていたほうきも替え時かもしれませんね。
雑巾も新しくおろして使うことで気持ち良く掃除もできそうですね。
新年を迎えるにあたっての「心の準備時間」の一つでもあるのかもしれませんね。
一年無事に過ごせた感謝と、また一年過ごせますようにの想いも込めてススを払うのも
良いかもしれません。
まとめ
たまに、こんなところのこんな汚れ!!が気になり、
慌ててお掃除をし始めることがあります。
昔はススだったかもしれませんが、今はお台所は「油汚れ」ですね。
これも頑固でなかなか落ちません。
お風呂のカビも、窓の桟も、洗濯槽の中も、気づいてしまったら手をつけるべきです。
「すす払い」の日に一気に全てを払おうとしても、おそらくは無理です。
この日を狙って、この日にやるから大丈夫!な考えはすべきではないと思います。
どんなに日々忙しくても日頃から、少しでもささっとでもお掃除ができていれば言うこ
となしの、問題なしなのだと思います。
【チリも積もれば山となる】
前に、気がつき、払いきれる量のススだけ残して「すす払いの日」を迎えたいですね。
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