こまめに掃除しているのに、ピンクカビが発生していることがあります。
浴室の排水口や床、壁、小物類などに発生しやすいです。
このピンクカビは実はカビではなく、ロドトルラという酵母菌なんです!
黒カビと同じような場所に発生しやすいので、カビだと思ってしまいますよね。
カビは根を張って奥まで入り込んで繁殖するので落としにくいですが、
ピンクカビは根を張らないので簡単に落とせますよ!
ここでは、お風呂のピンクカビの掃除方法と防止策について紹介したいと思います!
お風呂のピンクカビの掃除の仕方と防止方法!
ピンクカビの繁殖条件は、
湿度と温度、養分(エサ)の3つが揃うことです。
皮脂汚れや石鹸カスなどをエサにし、
お風呂など高温多湿の場所を好んで発生と繁殖をします。
黒カビの発生する条件と一緒ですが、違いは繁殖スピードが速いことです。
黒カビを見かけるよりも、ピンクカビを見つけることの方が多いと思いませんか?
更にもう一つの違いは、黒カビは糸状の菌糸を網目状に伸ばして奥まで入り込
むので除去が大変ですが、ピンクカビは表面に現れるだけなので除去が簡単なことです。
放置しておくと黒カビの発生の原因になります。
ピンクカビを見つけたら、すぐに掃除をしましょう!
◆掃除方法①:基本は浴室用洗剤
浴室用洗剤をつけてスポンジで擦り洗いします。
浴槽などを掃除したついでにできるので、一番簡単な方法です。
◆掃除方法②:消毒用エタノール
エタノールをピンクカビが発生している場所に噴射します。
ひどい場合はキッチンペーパーなどでパックしましょう。
数分置いてから流すとキレイに除去できるはずです。
まだ付着している場合は、お風呂用ブラシにエタノールを噴射して、
擦って洗い流しましょう。
◆掃除方法③塩素系漂白剤
ピンクカビにカビ取り剤をスプレーして、数分置いたあとに洗い流します。
使用している製品の注意事項をよく読んで、取り扱い方や時間をちゃんと守りましょう。
酸性タイプのものと混ざると有毒なガスが発生して危険ですよ。
お風呂のピンクカビの汚れの落とし方と予防対策は?
ピンクカビの原因となるロドトルラは、普通に存在している微生物なので、
キレイに掃除しても簡単に付着して、ピンクカビを発生させてしまいます。
掃除すれば落とせる汚れですが、できれば手間をなくしたいですよね。
繁殖原因の湿度・温度・養分が揃わないように日頃の一工夫が大切ですよ。
◆工夫①:小物類は水はけのいい位置に洗面器やイス、シャンプーボトルなどは、
できるだけ水はけがよくなるようにしましょう。
洗面器やイスは斜めに立て掛けて風通しをよくするか、床に置かないようにします。
シャンプーボトルなどはラックを活用して、
これも床に直接置かないようにするのがおすすめです。
理想は床に何も置かないことですよ。
◆工夫②:浴槽の蓋をする
エサの一つである湿気は、蓋を開けたままだと湯気が出て、
温度が高く高湿度を保っている状態です。
お風呂から上がったら浴槽には必ず蓋をするようにしましょう。
工夫③:壁や床の汚れを落とす
浴室使用後は、皮脂やシャンプーなどの汚れがついています。
エサを残さないようにシャワーで洗い流しましょう。
その時に、汚れが溜まりやすいラック、床の溝や排水口周辺は念入りにしてください。
また、週に1回は浴室用洗剤を使って壁や床を洗いましょうね。
◆工夫④:水滴を拭き取る
壁や床、排水口周辺の水滴をタオルなどで拭き取りましょう。
すぐビショビショになるタオルが嫌なら、吸水スポンジやスクイージーはどうでしょうか。
100均でも取り扱っているので、試してみるのもいいかもしれません。
工夫⑤:換気をする
入浴後は、換気扇を回す、窓を開けるなどして、
こもった熱気や湿気を追い出しましょう。
高温多湿とエサを取り除く方法は、黒カビ対策にもなります。
恐らく浴槽は使用の度に掃除はしていたけど、
床や壁、小物類の対策はこまめに掃除できていなかった方も多いと思います。
結果的に掃除を分散させていることになるので、
浴室用洗剤を使った掃除の時は楽になっているかもしれませんよ⁉
風呂掃除が嫌いすぎてPDCA回しまくった結果これが最適解です
・定期的なルック防カビくん煙剤で天井から落ちてくる黒カビを予防
・毎日の風呂上がりのバスマジックリンで赤カビを予防
・排水口に100均の不織布フィルターで髪詰まりを予防
・風呂掃除の前のパイプユニッシュでヌメりの気持ち悪さを予防 pic.twitter.com/CdF7uLoFrY— 麻布競馬場 (@63cities) February 21, 2022
色々な対策をするのも大切ですが、
市販品もうまく活用してピンクカビの発生を防ぎましょう!
お風呂のピンクカビの汚れを落とす時の注意点
ピンクカビを落とす掃除方法を例にして注意点を紹介します。
ピンクカビは、簡単に落とせるので、
水とスポンジだけで掃除して終わらせていたことありませんか?
見た目にはピンク色がなくなったので、
キレイになったと思われるかもしれませんが、菌はまだ残っています。
除菌できていないのでまたすぐに発生しますよ。
ちゃんと浴室用洗剤を使用して掃除しましょう。
また、スポンジも適当に洗っているだけだと、
菌は残ったままのことがあります。
使用後は入念にすすいで乾燥させるか、
小さいスポンジを用意して使い捨てにするのも衛生的ですね。
除菌と消毒作用がある消毒用エタノールでの掃除方法を紹介しましたが、
純度が高い無水エタノールはおすすめしません。
手元にあるのが無水エタノールなら、1/5ほどの濃度に希釈してください。
消毒用エタノールと同程度の殺菌効果を期待できると思います。
塩素系漂白剤は、ご存じの通り酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生します。
風呂掃除を一気に終わらせようとして、
複数の洗剤を使用するときは要注意ですよ。
参考例として、クエン酸は酸性なので塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生します。
一回で掃除を済ませたい方は、
まずはご使用の洗剤の注意事項をよく読むことが大切です!
そして、1つ目の洗剤を使った掃除が終わったら、
十分に洗い流して洗剤が残っていない状態で次の洗剤を使いましょう。
少しでも不安があるようなら、別の日に分けて掃除をした方が安心です。
掃除をするあなた自身を守るためにも、換気をしてマスクやゴーグル、
肌を露出しない服装などをして作業してくださいね。
まとめ
ピンクカビは、カビの一種だと思っている方も多かったと思いますが、
酵母菌で黒カビみたく根を張らない菌でした。
黒カビより簡単に落とせますが、対策をしないとすぐ発生もしますね。
落としたつもりでもすぐ発生していたのは、エサが溜まりやすい場所なのも原因ですが、
ロドトルラが残っていたり、しっかり除菌できていなかったのも原因の一つです。
いずれはそこから黒カビが発生してしまうかもしれません。
一度しっかりと掃除と除菌をして、毎日の予防対策で発生を防ぎましょう。
お使いの掃除道具や、簡単に入手できるもので落とせるので、
ぜひキレイな浴室をキープしてくださいね!
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