かつては、日本のどこの地域の水辺に行ってもホタルが見られました。
しかし、私達の生活が豊かになっていくと同時に、環境変化や自然減少などで
ホタルが見られる場所が少なくなってきました。
地方の自然豊かで澄んだ水域がある山奥に行かないと、
ホタルが観れなくなってしまったと思われる方も多いと思います。
その中でも観光用にホタル観賞ができるところもありますね。
でも実は、もっと自然に近い状態で見れる場所が近場にあるんです。
千葉県我孫子市にある「谷津ミュージアム」という場所をご存じでしょうか。
環境保全をしている方々の努力によって「ヘイケボタルが自生」しています。
ここでは、「谷津ミュージアムのホタル観賞会」にこれらから行かれる人に「注意点とそのポイント!」など実体験をもとに紹介したいと思います。
谷津ミュージアムでホタル観賞会2023の時期と場所は
開催予定の内容は以下の様になっています。
開催時間:19:00~20:30頃(雨天中止)
集合場所:JR成田線東我孫子駅南側広場
募集人数:要申込先着80名(小学生以下は保護者同伴)
費用:一人につき50円(保険料)
持ち物 :マスク着用、なるべく長袖・長ズボン(虫刺され予防のため)
その他、用意する時に注意するものとして、
足元が悪いので、汚れてもいい靴を準備しておくといいですね。
また、コロナ感染症対策のため、移動する場合はルールがあります。
ルールは5人程度のグループ単位で移動するようになっています。
谷津ミュージアムのホタル観賞会の場所
JR成田線東我孫子駅から住宅街を歩いて、徒歩5分という所にあります。
駅周辺、谷津ミュージアムには駐車場がないので、公共交通機関を利用してくださいね。
イベントに参加して行く以外に、ホタル観賞ができる時期に、
合わせて個人で見に行くことも、もちろんできますよ。
閑静な住宅街の中にある場所なので、路駐や騒ぐ行為などはやめましょうね。
◆お問い合わせ:我孫子市環境レンジャー年間行事スケジュール
◆我孫子市公式ウェブサイト ⇒https://www.city.abiko.chiba.jp
◆住所:〒270-1192 千葉県 我孫子市 我孫子1858番地
◆電話:04-7185-1111(代表)
谷津ミュージアムってどんなところ?
まず我孫子市を皆さんに知っていただきたいと思います。
上の画像は、千葉県の地図と、
千葉県のマスコットキャラクターであるチーバ君を重ねています。
チーバ君の目の上辺りが我孫子市です。
都内へ向かう千代田線直通常磐線や、
成田山や成田空港へ向かう成田線が走っています。
かつては日本一汚い沼と言われた手賀沼に沿って我孫子市はあります。
我孫子市岡発戸・都部「谷津ミュージアム」では、谷津田での米づくりや、ヘイケボタル・ニホンアカガエルなどの生息環境である湿地・雑木林づくりなどを行っています。
四季折々の顔を見せてくれる谷津ミュージアムにぜひ足を運んでみてください。
https://t.co/HpjEvdFJpt pic.twitter.com/iofQbS1cfT— 我孫子インフォメーションセンター (@ABISHIRUBE) April 13, 2022
その手賀沼沿いで、自然環境が残されている、
岡発戸・都部地区の谷津という地区36.7ヘクタールを保全しています。
ミュージアムと言っても、建物がある訳ではなく、
自然をそのまま生かした場所です。
谷津は、大地に谷が入り込む独特の地形で、
その細長い低湿地部は昔から水田として利用されてきました。
お米を作る場としてだけではなく、様々な生き物を育む場でもありました。
こうした自然環境を再生して、伝統的な農業やくらしの風景を復活させて、
それを谷津ミュージアムという野外博物館にしていこうとしている場所です。
今も、ニホンアカガエルやヘイケボタルをはじめとした、
色々な生き物が暮らしています。
谷津のヘイケボタルは、2001年頃には十数頭しか確認できませんでした。
湿地の手入れなどをして徐々に回復していき、
今では数百頭まで確認できるようになったんです。
我孫子市と市民で設立したボランティア団体の谷津ミュージアムの会を中心
にして、昔ながらの米づくりや、湿地・雑木林づくりなどの維持管理作業を行っています。
ホタルの種類と数は
ホタルと聞いて思い浮かぶのは、
皆さんはゲンジボタルが頭に浮かぶのではないでしょうか。
谷津ミュージアムにいるホタルは、ヘイケボタルです。
谷津では、蛍は毎年7月から8月にかけてみることができますよ。
ホタルの数はどれくらい
谷津ミュージアムに住む「ヘイケボタル」は、昔は十数頭ぐらいの確認だったのが、
湿地の手入れなどで、徐々に回復し今では数百頭まで確認できるようになっています。
自然の回復に合わせてもっとたくさんのヘイケボタルが増えるのを期待したいですね!(^^)!
ホタルの活動時期は
ホタルの成虫の活動のピークは日没約2時間程度です。
上記の時間帯はほぼ光っているようですね。
ヘイケホタルとゲンジホタルの違いは
ゲンジボタルの成虫は体長は「約1.5~2.0cm」です。
ヘイケボタルの成虫は体長は「約0.8~1.0cm」くらいです。
1.ゲンジボタルが渓流のような清く、流れのはやい水域に生息しています。
2.ヘイケボタルは水田、湿原といった止水域を主な繁殖地としています。
ゲンジボタルのほうが先に出現、2週間くらい遅れてから、
ヘイケボタルが出現すると言われています。
ホタルの成虫の寿命は2週間くらいですが出現時期にはバラつきがあるので、
1週間程度「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」が同時期に観れるんですね。
ヘイケボタルは水田や湿原といった止水域を主な繁殖地としていて、直線的に飛びます。
1秒に1回程度、不規則に小さな光が早く発光します。
ゲンジボタルは、キレイで流れのはやい水域に生息していて、
ヘイケボタルより体が大きく、曲線的に飛びます。
ここ谷津ミュージアムでは、ヘイケホタルを7月から8月にかけて見ることができます。
また、発光の間隔が地域によって異なり、
・関東では4秒に1回程度
・関西では2秒に1回程度
強くゆっくり発光します。
ゲンジホタルとヘイケホタルの特徴は?
◆ゲンジホタル
ゲンジホタルはヘイケボタルよりも大きく、背中に黒い十字架のような模様があります。
日本の本州以南に分布し、5~7月頃に見る事が多い。
曲線的に飛びながら、2~4秒に1回強く光ります。
◆ヘイケホタル
ヘイケホタルはゲンジボタルよりも小さく、背中は黒くて太い縦の線があります。
日本全国・朝鮮半島・中国北部などに分布し、7~8月頃に見る事が多い。
直線的に飛びながら、1秒に1回弱く光ります。
どちらも体はメスのほうが大きく、
発光器官はオスのほうが大きいですね。
ゲンジボタルは大きくゆっくりと光りますが、
ヘイケボタルはとても小さく素早く光るのが特徴です。
また、ホタルは水中で暮らす幼虫期が長く、
暖かくなると上陸し、さなぎ⇒成虫へと変態します。
ヘイケボタル、ゲンジボタルってホタル好きにとっては、憧れのホタルですね。
ホタルは身近に光るホタルでとても幻想的で何か誇らしげに光を放ってくれるんですね!
ホタルが光るのはなぜ?
ホタルが光るのは、プロポーズの合図だそうです。
ホタルのオスは光を出しながら飛びます。
そして自分の相手を探し、メスは弱い光を出して草むらの中や、
木の葉の上でオスがやってくるのを待つんですね。
そして互いを見つけた時に強い光を発して合図を送り合い、
オスがメスのもとに飛んで行くんですね。
また、警告色という意味合いもあります。
前胸(ぜんきょう)が赤いのは「警告色」といって、
食べるとおいしくないことを敵てきにアピールしている。
ホタルを見に行くときの注意するポイントは
ホタル観賞は、ホタルの時期になったからといって、
必ず飛び交う姿を見られるものでもありません。
ホタルがよく飛ぶ条件があります。
・気温20℃以上
・風がない
・月明かりがない
・19~21時当たりの時間
雨が降っていたり、風の強い日や冷える日などはあまり飛びません。
飛んでいないけど、とまって光る姿は見ることができますよ。
よく飛ぶ条件は、梅雨の時期の雨上がりの日などに当てはまりますね。
ホタル観賞で注意するポイントとして、懐中電灯やフラッシュ等の使用は控えましょう。
ホタルは光でコミュニケーションをとります。
そして明るい光にとても弱くて、警戒して姿を見せてくれなくなるかもしれません。
暗くて危ない場所では、足元だけ照らすようにしましょうね。
ホタル観賞のときの大切なマナーです。
・ホタルを捕まえない
ホタルはとても寿命の短い生き物で、地上での命は1~2週間です。
持って帰っても数日も生きられません。
・静かに観賞する
大声や物音に反応して逃げてしまいます。
近隣の住民にも迷惑をかけることになりますよ。
谷津ミュージアムのホタル観賞会の注意点
谷津ミュージアムでは、環境保全のために、
「約束」として以下のことをお願いしています。
※谷津田は農家の方の仕事場(私有地)です。身勝手な行動はやめましょう。
でも、よくよく考えてみたら、どこの場所にも当てはまることばかりです。
ホタル観賞に行く私達のモラルが問われています。
どこの場所でホタルを見ようとも、限られた環境でしか生きられない、
ホタルの生息地であり、環境保全をしている方が活躍されている場にお邪魔するのは私達です。
ルールを守れるよう意識しましょう!
まとめ
コロナ禍の自粛期間中、子供達に季節を感じさせたいと思いながら、、
情報収集していたら、広報誌で見つけました。
住宅街の中を歩いて行った中の、暗かったせいもありますが、
言われなければ分からない保護区域に、数分歩いたら小さな光を見つけることができました。
通勤通学に便利な場所で、自然が程よく残っている田舎だけど、
まさかホタルが自然に生息しているとは思わず、感動したのを覚えています。
私が住んでいる地域では見ることできないし…と思われている方も、一度市区
町村が発行する広報誌などをじっくり見てみてください。
ホタルはなくても、意外なものが合ったりするかもしれませんよ。
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