お彼岸は、1年に2回やってきます。
春のお彼岸、秋のお彼岸と、私たちの先祖供養をする大切な日でもあります。
墓参りの習慣として、
お盆に墓参りをしますが、お彼岸にもお墓参りをしますよね。
お彼岸は先祖を供養するのですが、そのお彼岸が年に2回もあるのはなぜ?
そして墓参入りをする期間、理由など、知らないことがあるのではないでしょうか?
お彼岸と言えば、即「墓参り」を思い浮かびますが、
意外とお彼岸について詳しい事を知っている人は少ないと思います。
今では、当たり前になっているお彼岸の墓参りですが、
お彼岸の期間と墓参りの理由、その意味などについて触れていきたいと思います。
また、お彼岸は毎年の慣習ですが、年によってお彼岸の日が変わります。
今年の秋のお彼岸はいつなのか?墓参りの参考にして下さい。
お彼岸の期間はいつからいつまで?
お彼岸にはお彼岸の入、彼岸の中日、彼岸の明けといわれ、
一般的には、この期間に墓参りをすればいいということになっています。
お墓参りは基本的に、
都合の良い時にすればいいと思いますが、
お彼岸の墓参りは、彼岸の期間中で、
天候に恵まれた穏やかな日を選び、家族で参るようにしましょう。
年によっては仕事の都合上夕方にお参りする場合もあります!
お彼岸は、春の彼岸と秋の彼岸と年に2回あります。
春の彼岸は、ご存知のように「春分の日(彼岸の中日)」を挟んで、
前後3日ずつの1週間を彼岸と呼んでいます。
秋の彼岸は、
秋分の日を挟んで前後3日ずつの1週間を彼岸と呼んでいます。
この春分と秋分ですが、
毎年、春分は3月20日頃、秋分は9月23日頃になっています。
ちなみに今年の秋の彼岸は、
・9月20日が彼岸入り、
・9月23日が彼岸の中日、
・9月26日が彼岸の明けと昨年同様かわりません、
お墓参りをする場合は、この彼岸の期間中(1週間)の間に済ませるのが一般的です。
中でも中日(9月23日)にスケジュールを合わせて墓参りをするご家庭が多いですね。
また、春の彼岸を「彼岸」「春彼岸」というのに対して、
秋の彼岸は「秋彼岸」又は「のちの彼岸」と分けて呼ぶところもあります。
お彼岸の意味とは?
「Paramita(波羅蜜多)」の漢訳で「至彼岸」の略語です。
本来の意味は、煩悩に苦しむ現世を意味する「此岸」に対して、
修行によって迷いを絶ち、
「此岸」を渡りきった悟りの境地を意味する彼方の岸が「彼岸」だったのです。
彼岸即ち「極楽浄土」とは、西方の彼方にあると考えられており、
春分と秋分には太陽が真東から昇り、真西に沈む事から、
その沈む太陽を礼拝し彼岸を想い、
極楽浄土に生まれ変わることを願ったのが始まりとされます。
この考え方が、中国から日本に伝わり、
日本独自の習慣や文化、そして仏教と結びつき、
祖先を祀り、墓参り等が行われる仏事へと変化して行ったようです。
余談ですが、西方浄土をお守りする仏様を「阿弥陀如来」といい、
日本では「阿弥陀さま」と呼んで親しまれています。
お彼岸は春と秋の年2回あるのは何故?
「彼岸(ひがん)」は春と秋の年2回、各7日間、年14日間あります。
昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と「秋分の日」を中日とした前後3日ずつです。
彼岸という言葉は、もともとは仏教用語から来ていて、
悟りを開いて至る浄土を「彼岸」
対するこちら側の煩悩の世界を「此岸(しがん)」と呼び、
浄土は西にあるという考え方がありました。
太陽が真西に沈むこの春分と秋分は、太陽が浄土の方向を示すことから、
彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考えられていました。
お彼岸が年2回ある理由は、太陽の動きに関係していたんですね。
宇宙の動きに合わせて、お墓参りをする習慣ができるなんて凄い発想ですよね。
日本の寺院では、彼岸の期間中に彼岸会(ひがんえ)という法要を行い、
信者が詣で先祖のお墓参りをする風習が古くから行われていたのです。
お彼岸に墓参りするのはなぜ?
前述の通り、彼岸とは、字のごとく「彼方の岸」のことで、
これと真逆の意味を持つ言葉が「此岸」なんですね。
仏教では、厳しい修業をして悟りを開いた者だけが住む「悟りの世界=極楽」。
それに対して「煩悩に満ち溢れた世界=現世」
これを此方の世界いわゆる「此岸」と呼んでいます。
今よりはるか昔、お釈迦様が古代インドにて、この汚れきった世の人々を、
救う何かよい手立てはないかと出家の末、仏教という道が開かれました。
仏教では、修業し悟りを得た者たちだけが住む「彼岸」は西方浄土にあると考えられていて、
1年のうちで一番太陽が真西に沈むこの日を、「彼岸」と呼びます。
この期間中に仏様のご供養を行う事で極楽浄土へ旅立ことができる、
という考えから先祖供養が始まり、彼岸のお墓参りが私たちの慣習となりました。
余談ですが、墓参りには1人で行くのは、引っ張らるから駄目とか、
また、首から枯れて落ちる花は駄目、そして墓参りは必ず午前中に、
午後から行くと、仏さんが追いかけてくるから駄目。
最後に、ついで参り、ついで拝みは駄目と言われてきたのを記憶しています。
迷信だと思いますが、なんとなく妙に納得してしますよね!
墓参りの際の参考になれば嬉しいです。
まとめ
日々忙しく働いていると、ついご先祖さまの存在を忘れがちになることが有ると思います。
お盆、彼岸に墓参りで供養をするのも大切な行事ですが、
その墓参りが行事だけで終わらないようにしたいものです。
ただ、形式にこだわった供養だけではご先祖さまも悲しまれます。
先祖供養は普段から、私たちの変わらない先祖様を慕い敬う心を伴うことが大切です。
ご先祖様の想いは常に変わることなく、絶えず子孫の繁栄と安寧を願っておられます。
多くの人々がお彼岸やお盆だけでなく、朝晩仏壇の前で、
先祖に手を合わせる習慣をつける事が、一番の供養かと思います。
ちなみに、私の朝の日課は、
仏壇にお水とお線香を供え、開経に始まり般若心経を5回唱えて終わります。
その間、20分足らずですが、気持ちが落ち着きます(*´∀`)
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